КОСМОГРАД

2018年10月19日・ラジオ出演

TOKYO FM/JFN『速水健朗のクロノス・フライデー』

 2018年10月19日放送のTOKYO FM/JFN『速水健朗のクロノス・フライデー』にて、日欧の水星探査計画「ベピコロンボ」について解説しました。


2018年10月10日・軍事研究

『軍事研究』2018年11月号

 月刊『軍事研究』2018年11月号(ジャパン・ミリタリー・レビュー、10月10日発売)に、情報収集衛星についての記事を寄稿しました。

 タイトルが「北朝鮮を監視! 日本の『情報収集衛星』」や「民間衛星に太刀打ちできない!」と、やや過激ですが(編集部で付けていただいたものです)、内容としては、情報収集衛星の導入の経緯から、推定される性能・能力、そして情報収集衛星(のようなシステム)は日本にとって必要であるとしたうえで、現時点で抱えている課題や、昨今の世界の偵察・地球観測衛星の潮流などを踏まえ、そのシステムをより良い形に改善できる余地があるのではないか、ということについて書いています。

 ぜひお手にとって、ご覧いただけますと幸いです。

『軍事研究』は以前より愛読していた雑誌でもあり、そこに自分の記事が載るということは、大変光栄に思います。今後も、同誌の掲げる「世界のあらゆる紛争の要因を追及し、恒久的な世界平和を確立する」という理念を叶える一助となれるよう、そして、これまで多くの執筆者の方によって築き上げられてきた信頼や実績を裏切ることがないよう、日々研鑽を重ねていきたいと思います。

記事に記載した出典

 本記事にも出典を記載していますが、いかんせん紙媒体からWebサイトにアクセスするのは大変なので、こちらにも一覧を掲載します。少しでも参照しやすくなれば幸いです。

  1. JAXA | H-IIAロケット39号機による情報収集衛星レーダ6号機の打上げ結果について
    http://www.jaxa.jp/press/2018/06/20180612_h2af39_j.html
  2. 防衛白書 平成11年版
    http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1999/w1999_00.html
  3. 1-1-1-4 我が国における宇宙の開発及び利用の基本に関する決議(1969年5月9日衆議院本会議)
    http://www.jaxa.jp/library/space_law/chapter_1/1-1-1-4_j.html
  4. 1-1-2-10 宇宙開発事業団法 第1章 総則
    http://www.jaxa.jp/library/space_law/chapter_1/1-1-2-10/1-1-2-101_j.html
  5. 1-2-2-5 月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約(1966年12月13日採択、第21会期国際連合総会決議第2222号、1967年10月10日発効)
    http://www.jaxa.jp/library/space_law/chapter_1/1-2-2-5_j.html
  6. 衆議院会議録情報 第061回国会 科学技術振興対策特別委員会 第11号
    http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/061/0560/06105080560011a.html
  7. 青木 節子「日本の宇宙政策における宇宙基本法の位置づけ」
    http://spacelaw.sfc.keio.ac.jp/sitedev/archive/JSP.pdf
  8. 内閣衛星情報センターの概要
    https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/csice1.pdf
  9. 宇宙基本法
    http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=420AC1000000043&openerCode=1
  10. 情報収集衛星の概要
    https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/csice2.pdf
  11. Satellite types and thier Orbit
    http://www.eorc.jaxa.jp/hatoyama/experience/rm_kiso/satellit_type_orbit.html
  12. JAXA|H-IIAロケット6号機/情報収集衛星2号機の打上げ失敗について
    http://www.jaxa.jp/press/2003/11/20031129_h2af6-sac_j.html
  13. H-IIAロケット22号機による 情報収集衛星レーダ4号機及び実証衛星の打ち上げについて (内閣府特命担当大臣(宇宙政策)談話)
    http://www8.cao.go.jp/space/pdf/danwa/130127danwa.pdf
  14. 情報収集衛星光学4号機の運用終了について 平成30年8月8日 内閣衛星情報センター
    https://www.cas.go.jp/jp/houdou/pdf/180808csice.pdf
  15. 情報収集衛星に係る 平成30年度概算要求について
    http://www8.cao.go.jp/space/comittee/27-anpo/anpo-dai23/siryou2-3.pdf
  16. Imagery Confirms Recent Media Reports of Rocket Engine Test | 38 North: Informed Analysis of North Korea
    https://www.38north.org/2017/06/sohae062717/
  17. 情報収集衛星予算の推移
    https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/h30_suii.pdf
  18. 松浦晋也『国産ロケットはなぜ墜ちるのか』日経BP社, 2004年, 289p.
  19. 原発事故の衛星画像隠す/災害対応より「秘密保全」 政府の答弁とも矛盾/衆院特委で赤嶺議員追及
    http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-21/2013112101_01_1.html
  20. 衆議院議員吉井英勝君提出大規模災害時における情報収集衛星の活用に関する再質問に対する答弁書
    http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b177315.htm
  21. 大規模災害時等における情報収集衛星画像に基づく加工処理画像の公開について
    http://www.cas.go.jp/jp/houdou/150909shorigazou.html
  22. 平成27年台風第18号による大雨等に係る被災地域の加工処理画像等について
    http://www.cas.go.jp/jp/houdou/150911saigai.html
  23. WorldView-4 – Satellite Missions – eoPortal Directory
    https://directory.eoportal.org/web/eoportal/satellite-missions/v-w-x-y-z/worldview-4
  24. 防衛省 – 我が国の防衛と予算-平成30年度予算の概要-
    http://www.mod.go.jp/j/yosan/2018/yosan.pdf
  25. NGA signs CRADA with commercial imagery provider Planet
    https://www.nga.mil/MediaRoom/PressReleases/Pages/Planet.aspx

2018年10月4日・テレビ出演

フジテレビ『ノンストップ!』

 2018年10月4日放送のフジテレビ『ノンストップ!』にて、スペースXの月旅行計画について解説しました。


2018年9月19日・テレビ出演

テレビ朝日『グッド! モーニング』

 2018年9月19日放送のテレビ朝日『グッド! モーニング』にて、スペースXの月旅行計画について解説しました。


2018年9月19日・テレビ出演

フジテレビ『めざましテレビ』

 2018年9月19日放送のフジテレビ『めざましテレビ』にて、スペースXの月旅行計画について解説しました。


2018年9月19日・テレビ出演

読売テレビ『 情報ライブ ミヤネ屋』

 2018年9月19日放送の読売テレビ『情報ライブ ミヤネ屋』にて、スペースXの月旅行計画について解説しました。


2018年9月19日・テレビ出演

中京テレビ『キャッチ!』

 2018年9月19日放送の中京テレビ『キャッチ!』にて、スペースXの月旅行計画について解説しました。


2018年9月17日・Web(その他)

宇宙の果てまで見える目

アマナ/ネイチャー&サイエンスの新メディア『NATURE & SCIENCE』に、『宇宙の果てまで見える目 夢の超大型望遠鏡を叶える、オハラのゼロ膨張ガラス』という記事を書きました。

日本を含む5か国が共同で、2027年以降の運用開始を目指して建設を予定している超大型望遠鏡「TMT」。その主鏡の材料に採用された、日本の光学ガラス・メーカー「オハラ」のゼロ膨張ガラス「クリアセラム-Z」について、開発者の南川弘行さんにお話を伺いました。


2018年7月25日・ラジオ出演

NHKラジオ ニュース番組『Nらじ』

 2018年7月25日放送のNHKラジオ ニュース番組『Nらじ』にて、「民間の超小型ロケットの課題と可能性」というテーマで、世界中で活発になっている超小型ロケットの開発、その背景にある小型・超小型衛星ブーム、それらをとりまく課題や可能性などについて解説しました。


2018年6月25日・雑記

“Dark Side of the Moon”と”Far Side of the Moon”


NASAの月探査機「LRO」が撮影した、月の裏側と地球 Image Credit: NASA

 ダーク・サイド(dark side)と聞いて、なにを思い浮かべるだろうか。直訳した「暗い面」、スター・ウォーズに出てくる「暗黒面」など、いずれにしても暗黒や影、負といった印象が真っ先に来る。

 2018年5月21日、中国は月の裏側に位置する軌道に向け、通信衛星を打ち上げた。「鵲橋」(じゃくきょう、かささぎばし)と名付けられたこの衛星は、今年末に月の裏側に着陸する予定の探査機「嫦娥四号」の、地球との中継を担うことを目的としている1

 月は自転周期と公転周期がほぼ同じ、つまり月が1回自転する間に、地球のまわりを1周する。そのため、地球にはつねに同じ面を向けている。この地球に向いている面を「表」、逆にその反対側にあたる、永遠に地球のほうを向くことのない面を「裏」と呼んでいる。この月の裏側に探査機を着陸させると、月自身がつねに壁となり、地球と通信ができない。そこで、地球・月系のラグランジュ第2点をまわるハロー軌道――月の裏側と地球を同時に見渡せる場所に、通信衛星が打ち上げられたのである。

 この鵲橋の打ち上げは、中国による月探査の新たな一歩として、欧米のメディアでも大きく取り上げられた。しかし、見出しなどに、「月の裏側」を指して「Dark Side of the Moon」という言葉を用いるところがいくつかあった。

 たとえばロイター通信は『China launches satellite to explore dark side of moon: Xinhua2』、CNNは『China to explore ‘dark side’ of the moon3』、インディペンデントは『China takes major step towards first ever landing on the dark side of the Moon4』といった具合である。

 もちろんdark sideとはいっても、月の裏側がずっと暗いというわけではない。もちろん暗いときもあるが、それはたんに一時的に太陽光が当たらず影になっているからで、月の裏側にも太陽の光は当たるし、満ち欠けもする。表と裏では、地質学的には違いがあるそうだが、光の当たり方は同じである。

 月の裏側をDark Side of the Moonと呼ぶのはいまに始まったことではなく、辞書にもしっかり、月の裏側を意味する言葉として載っている5。はっきりとした由来は不明だが、BBCによると、「月の裏側は(地球から決して見えず)謎に包まれていることから、darkと呼ばれるようになった」6のだという。

 とはいえ、dark sideといえば暗い面を意味するのでは、紛らわしいのでは、というのは誰もが思うところだろう。では、英語圏ではどうかと思い、Twitterなどを検索してみると、「Dark Side of the Moon」というタイトルで記事を出したメディアのツイートに「月の裏側はつねに暗いわけではないぞ」というツッコミが入っている場面がいくつかあった7

 実際にどれだけの人が「月には永遠に暗闇の面がある」と信じているかというデータは見つけられなかったが、2011年にはNASAがこの話題についてわざわざ解説する記事を出している8ことからも、米国ではそれなりに「あるある」な誤解なのかもしれない。「アポロは月に行っていない」と信じる人が少なからず存在することを考えれば、むべなるかな、というところである。

 最初に月の裏側をDark Side of the Moonと呼んだ人は、おそらくFar sideよりも詩的で、味のある、いい表現だと思ったのだろう(その気持ちには大いに共感する)。

 しかし、月の裏側にも太陽光は当たる、つまり暗いという意味のdark sideではない、という知識が定着するよりも先に、ピンク・フロイドのアルバムにはじまり、映画『トランスフォーマー』のタイトルなどに使われるなどして言葉がひとり歩きし始めたことで、誤解が生まれていったのだろう。まさに、月の裏側がdark(もちろん謎に包まれたという意味)であることが生み出したものといえる。

 また、月が満ち欠けし、大きく影に覆われたり、まったく見えなったりしてダイナミックに変化することも、そうした誤解が広まる手助けをしたのかもしれない。さらに、月の極域のクレーターには永久影(eternal darkness, perpetual darkness)と呼ばれる領域(sideではない)があることから、知識が混ざってしまったという理由もあろう。

 ちなみに「月の裏側」を指す英語には「Far side of the Moon」という言葉もある。直訳すると「月の向こう側」という意味で、月の裏側を指す言葉としてはこちらのほうが正確である。鵲橋の報道では、科学系メディアをはじめ、BBC9やテレグラフ10などもこちらを使っている。ガーディアンは、当初はdark sideという見出しだったが、指摘を受けてfar sideに書き換えている11

 もちろん、ニュース記事などにおいては、Far sideと書くのが適切なのは疑いようもない。今回のことを受けて、次からはFar sideと書くメディアも増えるかもしれない。

 とはいえ、dark sideという響きにもちょっと惹かれるものがある。BBCの記事12ような解説を入れつつ使うのであれば、そんなに悪いことではないように思う。

 いずれ、月の裏側の探査が進んで謎が消え、そして人類が住むようになって月の裏側は永遠に暗闇ではないことが常識になれば、dark Side of the Moonという言葉には、過去の人類が月の裏側に抱いていた想いを偲ぶ意味しか残らなくなるのだから。