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「Web」カテゴリーの記事一覧

2021年12月10日・マイナビニュース

「宇宙は本当にあった!」と快哉を叫んだ前澤友作氏、その宇宙旅行の意義

 それは、試合が膠着し、沈鬱としたサッカー場を切り裂く、豪快なシュートのような言葉だった――。

 2021年12月8日、実業家の前澤友作氏、平野陽三氏らを乗せた「ソユーズMS-20」宇宙船が宇宙へ飛び立った。宇宙船は同日中に国際宇宙ステーション(ISS)に到着。前澤氏は「でかい!」、「本当にあったよ宇宙が!  ステーションも!」と、飾り気のない感想を声にした。

 ISSへの宇宙旅行者の滞在は約10年ぶり。日本人では初となる。本格的な宇宙旅行時代の夜明けが近づくこの時期に、宇宙へ旅立った前澤氏。このミッションの意義はどこにあるのだろうか。

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2021年12月7日・マイナビニュース

国際宇宙ステーションの後継機を開発せよ! 米企業3社の商業ステーション計画

 米国航空宇宙局(NASA)は2021年12月2日、国際宇宙ステーション(ISS)の後継機となる新たな「商業宇宙ステーション」の建造に向けて、米国企業3社と契約を結んだと発表した。

 選ばれたのはブルー・オリジン、ナノラックス、ノースロップ・グラマンの3社。各社とも2020年代後半の完成を目指し、地球低軌道における新たな有人活動拠点として、科学やビジネスに大きな変革をもたらすことを狙う。

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2021年12月2日・マイナビニュース

小惑星の衝突から地球は守れるのか? NASAの実証ミッション「DART」の全貌

かつて、生き物の王者として栄華を極めた恐竜。しかし、白亜紀末に絶滅し、地球上から姿を消した。その原因は、小惑星が地球に衝突したためといわれている。

それから約6500万年が経った2021年11月24日、米国航空宇宙局(NASA)は探査機を小惑星に衝突させ、その軌道をそらすことができるかどうかを試験するミッション「DART」を打ち上げた。

恐竜たちのかたきを討つため、そして地球の未来を守るため、小惑星や彗星から地球を守るための技術を実証する、史上初の試みが始まった。

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2021年11月25日・マイナビニュース

世界で最も“退屈”な「アストラのロケット」、ついに衛星打ち上げに成功

 雄大な大自然が広がるアラスカ。険しくも風光明媚なこの地から、一風変わったロケットが宇宙へ向けて飛び立った。

 ロケットを開発したのは、米国カリフォルニア州の宇宙企業「アストラ・スペース」。小型・超小型衛星打ち上げ用ロケットを開発しているスタートアップで、他社とは一線を画する設計のロケットが特徴である。

 これまでに3度打ち上げに失敗しており、2021年11月20日(日本時間)、”四度目の正直”として宇宙へ挑戦。ロケットは順調に飛行し、地球を回る軌道への到達に成功した。

 これにより同社は、衛星の商業打ち上げ市場に本格的に参入。いよいよ競合他社との直接的な競争に臨むこととなった。

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2021年11月19日・マイナビニュース

ロシアが衛星攻撃兵器の試験を実施、宇宙ごみが大量発生 – その顛末と影響

 ロシア国防省は2021年11月16日、衛星攻撃兵器システムによる衛星の迎撃試験を実施したと発表した。ミサイルは同国の老朽化した衛星に命中。試験は成功したという。

 米軍や米国航空宇宙局(NASA)なども試験が行われたことを確認している。

 衛星の破壊にともない、多数の宇宙ごみ(スペース・デブリ)が発生。今後数十年にわたり、他の衛星に衝突するなどの危険性が高まる重大な事態となった。

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2021年11月15日・マイナビニュース

【連載】世界が認めた三菱重工の技術 – 今冬打ち上げのH-IIAロケット45号機が公開

 三菱重工は2021年11月8日、同社飛島工場(愛知県飛島村)において、H-IIAロケット45号機のコア機体を報道公開した。

 機体はこのあと種子島宇宙センターへ運ばれ、今年12月21日に英国インマルサットの通信衛星「インマルサット6 F1」を載せて打ち上げられる予定となっている。

 インマルサットは長い歴史と高い実績をもつ世界的な衛星通信事業者であり、インマルサット6 F1は同社にとって最新鋭の次世代型衛星の1号機となる。そんな“ロケットの目利き”である同社が、なぜ重要な衛星の打ち上げに三菱重工のH-IIAを選んだのだろうか。

 今年で20周年を迎えたH-IIAロケットの概要から、45号機のミッション、そしてインマルサットがH-IIAを選んだ背景などについて、3回に分けてみていきたい。

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2021年11月5日・SPECTRA

H-IIAロケット、初打上げから20年 その運用を支える「田代試験場」の歴史と未来 ~後編~

 三菱重工さまのオンラインマガジン『SPECTRA』に、H-IIAロケットの20年、そして知る人ぞ知る「田代試験場」の45年の歴史と未来について解説した記事を書きました。

 先日公開された前編では、H-IIAの歩みと、8月に行われたLE-7Aエンジンの領収燃焼試験の模様などについて取り上げました。

 今回の後編では、なぜロケットの製造拠点がある名古屋(愛知県)から遠く離れた秋田県の山の中に、エンジンの試験場が造られたのか、 田代試験場ではこれまでどんな試験が行われてきたのか、進む老朽化問題、そして日本のロケットを維持・進化させるために何が求められているのか、といったことについて書きました。


2021年11月4日・マイナビニュース

韓国・国産ロケット「ヌリ号」、打ち上げ成功まであと一歩 – その偉業と意義

「大韓民国の宇宙時代が目の前に迫っています。広大な宇宙と新しい未来に向けて、ヌリ号とともに精力的に前進しましょう」。

 激務をこなした関係者を前に、韓国のムン・ジェイン大統領はこう力強く語り、激励した。

 韓国航空宇宙研究院(KARI)は2021年10月21日、新型国産ロケット「ヌリ号」の初の打ち上げ試験に挑んだ。ロケットは途中まで順調に飛行したものの、トラブルにより軌道には到達できず、打ち上げは失敗に終わった。

 しかし、経験も実績もほとんどない中、初打ち上げながら成功まであと一歩まで進んだことは偉業であり、そして韓国の宇宙開発にとって大きな意義がある。

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2021年11月1日・マイナビニュース

米民間企業ら、商業用の宇宙ステーション「オービタル・リーフ」計画を発表

 米国の宇宙企業ブルー・オリジンやシエラ・スペースなどは2021年10月26日、商業用の有人宇宙ステーション「オービタル・リーフ」を建造する計画を発表した。

「宇宙に浮かぶ複合型ビジネス・パーク」と銘打ち、世界中の顧客から研究や産業、観光目的での利用を受け付けるとともに、人員や物資の輸送、運用などを商業サービスとして提供するとしている。

 運用開始は2020年代後半の予定で、国際宇宙ステーション(ISS)と入れ替わりに、地球低軌道での有人活動の主導権を握ることを目指す。

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2021年10月28日・マイナビニュース

「みちびき初号機後継機」打ち上げ成功、日本独自の衛星測位システムに弾み

 三菱重工は2021年10月26日、準天頂衛星「みちびき初号機後継機」を搭載したH-IIAロケット44号機の打ち上げに成功した。

 同衛星は2010年に打ち上げられた「みちびき初号機」の後継機で、新技術により耐久性の向上や長寿命化、サービスの安定化を図るとともに、将来の日本独自の衛星測位システム構築に向けた大きな一歩となった。

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