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「マイナビニュース」カテゴリーの記事一覧

2023年3月31日・マイナビニュース

ロシアの侵攻で頓挫した、欧州の火星探査車が再始動 – 2028年の打ち上げ目指す

 欧州宇宙機関(ESA)は2023年3月13日、頓挫していた火星探査車「ロザリンド・フランクリン」の開発について、2028年の打ち上げを目指して計画を立て直したと発表した。

 同探査車はロシアとの共同ミッションだったが、ロシアのウクライナ侵攻を受け協力を中止。以来、欧州を中心とした新たな開発体制が模索されていた。

 ロシアが担当していた機器などを新たに欧州で造り直すほか、米国航空宇宙局(NASA)も、2024年度予算要求において同探査車への予算を計上し、協力する姿勢をみせている。

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2023年3月24日・マイナビニュース

米レラティビティが世界初の3Dプリンタ製ロケットを打ち上げ – 技術実証に成功

 米国の宇宙ベンチャー、レラティビティ・スペースは2023年3月23日、世界初となる3Dプリンタ製ロケット「テラン1」の初打ち上げに挑んだ。

 第2段の故障により軌道には到達できなかったものの、目標としていた、機体に最も負荷がかかる「マックスQ」の通過には成功。3Dプリンタ製のロケットの技術実証は達成できたとした。

 同社は2号機の準備を進めるとともに、より大型の次世代ロケットの開発も進める。

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2023年3月24日・マイナビニュース

これが月の最先端ファッション! NASAが有人月探査のための新型宇宙服を発表

 米国航空宇宙局(NASA)と民間企業アクシアム・スペースは2023年3月15日、有人月探査計画「アルテミス」で宇宙飛行士が着る、新型宇宙服「AxEMU」を公開した。

 アポロ計画で使用された宇宙服と比べ、柔軟性や保護性能などが向上。月の南極で長い期間探査活動をするために必要な性能を兼ね備えている。早ければ2025年にも、この宇宙服を来た宇宙飛行士が月に降り立つことになる。

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2023年3月20日・マイナビニュース

欧州「ヴェガC」ロケット打ち上げ失敗、原因が明らかに – ノズル部品に欠陥

 欧州宇宙機関(ESA)などは2023年3月3日、昨年12月に発生した、小型固体ロケット「ヴェガC」の打ち上げ失敗について、原因の調査結果を発表した。

 問題が起きたのは第2段モーターのノズルにあるスロート・インサートという部品で、材料の品質に問題があり破損したとしている。また、もともとの要求仕様も間違っていたという。

 この部品はウクライナ製で、今後は欧州製に切り替えることで対応するとしている。一方、ウクライナ側は「結論を出すのまだ早く、我が国の宇宙産業の評判に悪影響が及ぶ」と非難する声明を出すなど、混乱も起こっている。

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2023年3月17日・マイナビニュース

スペースX、スターリンクの新型衛星「V2ミニ」を打ち上げ – その性能とは?

 米宇宙企業スペースXは2023年2月28日、衛星インターネット・サービス「スターリンク」を構成する衛星の新型機「スターリンクV2ミニ」の打ち上げに成功した。

 従来の衛星より性能が向上し、ユーザーにより高速、高信頼の通信サービスを提供できるとしている。また、宇宙ごみ(スペース・デブリ)や天体観測への悪影響といった問題への対策も強化しているという。

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2023年3月10日・マイナビニュース

まるで錬金術! ブルー・オリジンが月のレゴリスから太陽電池を造り出すことに成功

 米宇宙企業ブルー・オリジンは2023年2月10日、月のレゴリスを模した砂から、太陽電池や送電線を造り出す技術の実証に成功したと発表した。

 同社ではこの技術により、地球から材料を持ち込まなくても、月面のどこにでもある物質を使って電力システムを現地生産することができることから、有人月探査や将来の月面基地建設などに役立つとしている。

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2023年3月10日・マイナビニュース

インドの新型ロケット「SSLV」打ち上げ成功、小型衛星打ち上げ市場に新星

「今日私たちは、小型衛星打ち上げの商業化のための新しいロケットを手に入れたのです」――。

 インド宇宙研究機関(ISRO)は2023年2月10日、新型ロケット「SSLV」の打ち上げに成功した。SSLVの打ち上げは2機目で、昨年の初打ち上げは失敗しており、これが初めての成功となった。

 SSLVは約500kgまでの小型・超小型衛星を打ち上げることを目的としたロケットで、製造や打ち上げ運用、販売体制などの効率化により低コストかつ高頻度の打ち上げを目指し、近年需要が高まっている小型衛星の打ち上げ市場でのシェア獲得を狙う。

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2023年3月4日・マイナビニュース

ロシアの宇宙船を相次いで襲った冷却剤の漏洩事件、前代未聞のその真相とは?

 かの名探偵シャーロック・ホームズは、次のような名言を残している。

「ありえないことを一つひとつ取り除いていった結果、最後に残ったものが、どんなにありえないと思えることでも、それが真実だ」。

 昨年12月、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中のロシアの「ソユーズMS-22」宇宙船から冷却剤が漏れ出す事態が起きた。さらに約2か月後の今年2月には、同じくISSにドッキング中の「プログレスMS-21」補給船も同じように冷却剤が漏れ出す事態に見舞われた。この前代未聞の出来事の連続に、原因調査や対応をめぐって大きな混乱が起きた。

 最終的にロシアは、ともにマイクロメテオロイド(微小隕石)や宇宙ごみ(スペース・デブリ)などが衝突し、穴があいたことが原因とする調査結果を発表。にわかには信じがたいものの、ホームズの言葉にしたがえば、この事件は解決したことになる。しかし、疑念が残るのも事実だ。

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2023年2月28日・マイナビニュース

ロシア、「ソユーズMS-23」宇宙船の打ち上げに成功 – 故障した宇宙船を代替

 ロシア国営宇宙企業ロスコスモスは2023年2月24日、無人の「ソユーズMS-23」宇宙船の打ち上げに成功した。

 同船は2日後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着。昨年末に冷却剤漏れ事故を起こして故障した「ソユーズMS-22」宇宙船の代わりとして、3人の宇宙飛行士の地球帰還に使用される。

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2023年2月22日・マイナビニュース

準惑星「クワオアー」に環を発見 – 観測を成し遂げた技術と環に秘められた謎

 土星といえば大きな輪っか。そんな輪っかが、太陽系の端を孤独に回る小さな天体にもあることがわかった。それも、ある宇宙望遠鏡の”予想外”の活躍によって。

 欧州宇宙機関(ESA)は2023年2月8日、宇宙望遠鏡「CHEOPS」などの観測によって、太陽系外縁天体「クワオアー」に環があることがわかったと発表した。

 CHEOPSは、太陽系外にある惑星を観測することを目的として開発された宇宙望遠鏡で、それが太陽系内の小さな天体の環の発見にも使えたことは、科学者たちに予想外の喜びをもたらした。

 それと同時に、クワオアーの環は、従来の考えでは存在するはずがなく、なぜ環が存在できるのかという新たな謎も浮かび上がった。

 この研究をまとめた論文は、2月8日付けで『nature』に掲載された

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