小惑星「ベンヌ」のかけらが地球に、「オサイリス・レックス」は新たな旅へ
太陽系をまわる小惑星のひとつ「ベンヌ」。太陽系の起源と生命の誕生にまつわる手がかりを秘めているかもしれない、そしていつかは地球に衝突するかもしれないこの天体に、米国航空宇宙局(NASA)の探査機「オサイリス・レックス」が舞い降りたのは、いまから3年前の2020年10月21日のことだった。
オサイリス・レックスはベンヌの地表から岩石を採取し、カプセルに詰め込んだ。そして2023年9月24日、そのカプセルを地球に送り届けることに成功した。これから地上の装置を使い、詳しい分析が始まることになる。
一方、オサイリス・レックスは「オサイリス・エーペックス」と名を変え、新たなミッションに向けて、地球をふたたび後にした。