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「マイナビニュース」カテゴリーの記事一覧

2021年2月2日・マイナビニュース

リズミカルなダンスを踊る5つの系外惑星を発見 – 欧州の宇宙望遠鏡など

 ジュネーブ大学、ベルン大学などからなる研究チームは2021年1月25日、太陽系から約200光年の距離にある恒星に、ダンスを踊るようにリズミカルに公転する5つの太陽系外惑星を発見したと発表した。

 系外惑星を観測している宇宙望遠鏡「CHEOPS」の観測データから明らかになったもので、5つの惑星が「ラプラス共鳴(軌道共鳴)」と呼ばれる現象によって、18:9:6:4:3の比率で公転しているという。その一方で、それぞれの惑星の密度は予想外にばらばらで、研究者は驚きの声を上げている。

 論文は同日、論文誌「Astronomy & Astrophysics」に掲載された。

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2021年1月29日・マイナビニュース

宇宙ごみを減らす要素は「ヨウ素」!? 欧州企業が新型スラスターをテスト

 欧州宇宙機関(ESA)やフランス、中国のベンチャー企業などは2021年1月22日、ヨウ素を推進剤に使う電気推進スラスターによって、衛星の軌道を変える実証試験に成功したと発表した。

 ヨウ素は従来の推進剤よりも安全、安価で、シンプルで扱いやすく、さらに密度が高いため衛星搭載時の体積も小さくなるといった特長をもつ。衛星の軌道維持や、運用終了後の軌道離脱に活用することで、経済的にも環境的にも大きく役立つ可能性があると期待が高まっている。

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2021年1月29日・マイナビニュース

史上初、民間人4人が民間宇宙船でISS滞在へ – 米企業アクシアム・スペース

 米国の宇宙企業アクシアム・スペースは2021年1月26日、民間人4人による国際宇宙ステーション(ISS)への滞在ミッションを実施すると発表した。

 搭乗するのは、元NASA宇宙飛行士で同社副社長のマイケル・ロペズ-アレグリア氏のほか、米国とカナダ、そしてイスラエル出身の民間人の計4人。

 飛行にはスペースXの「クルー・ドラゴン」宇宙船を使い、ISSには約8日間滞在する。打ち上げは2021年1月以降の予定。

 実現すれば、史上初の、完全に民間主導かつ、複数の民間人によるISS滞在ミッションとなり、宇宙飛行の商業化に向けた新たな幕が上がることになる。

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2021年1月28日・マイナビニュース

欧州が新型航法衛星「ガリレオ」開発へ、英国のEU離脱で衛星も“脱英国化”

 欧州委員会(EC)は2021年1月20日、衛星測位システム「ガリレオ」のための、新しい衛星を開発すると発表した。

 開発、製造を担当するのはタレス・アレニア・スペース・イタリアと、エアバス・ディフェンス&スペース・ドイツの2社で、計12機の衛星を製造。新技術の採用により、従来よりも測位精度や堅牢性が向上するという。また、英国の欧州連合(EU)離脱にともない、英国製の部品を使わない“脱英国化”も図る。

 最初の衛星は2024年末までに打ち上げられる予定となっている。

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2021年1月27日・マイナビニュース

キヤノン電子の超小型衛星、超高感度カメラで月明かりの街の撮影に成功

 キヤノン電子は2021年1月18日、超小型衛星「CE-SAT-IIB」が昨年末に撮影した、夜のアラスカ州ノースポールの画像を公開した。

 従来、通常感度のカメラを搭載した光学衛星では、夜間の地上を撮影することは困難だった。そこで同社は、わずかな光源でも地上を撮影できる超高感度カメラを開発。月明かりに浮かぶ街の様子を撮影することに成功した。

 今後、他のカメラで撮影した画像の公開も予定しているほか、衛星本体や衛星コンポーネント、衛星画像を販売する準備も進めているという。

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2021年1月25日・マイナビニュース

姿を現した新型国産ロケット「H3」、開発の舞台はいよいよ種子島へ

H3ロケットのコア機体(筆者撮影)

「構想から9年、ついに形になった。いよいよこれから種子島で、技術と自分たち自身、2つの敵に対して勝負に挑む」――たたずむ機体を背に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)でH3ロケットのプロジェクト・マネージャーを務める岡田匡史氏はこう意気込んだ。

 JAXAと三菱重工業(MHI)は2021年1月23日、三菱重工の飛島工場(愛知県飛島村)で、開発中の新型国産ロケット「H3」試験機1号機のコア機体を公開した。

 機体はこのあと、1月26日に種子島宇宙センターへ向けて出荷。組み立てやさまざまな試験を経て、2021年度中の打ち上げに挑む。

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2021年1月23日・マイナビニュース

小型衛星打ち上げの新たな旗手、空中発射ロケット「ローンチャーワン」誕生

 米国の宇宙企業ヴァージン・オービットは2021年1月18日、空中発射型の小型ロケット「ローンチャーワン」による衛星の打ち上げに初めて成功した。

 これまで小型・超小型衛星の打ち上げは、米国のロケット・ラボがほぼ独占していたが、ヴァージン・オービットの参入でいよいよ市場競争が始まることになる。

 空中発射ロケットは、地上から打ち上げるロケットと比べ、長所もあれば短所もあり、これまでは短所のほうが大きく、商業的な成功を収めた例はない。はたしてローンチャーワンは、その苦い歴史に終止符を打てるのだろうか。

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2021年1月22日・マイナビニュース

NASAの巨大ロケット「SLS」、エンジン試験で問題発生 – 24年の月着陸に暗雲

 米国航空宇宙局(NASA)は2021年1月17日(日本時間)、有人月探査計画「アルテミス」で使う巨大ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」のエンジン燃焼試験を実施した。

 試験はミシシッピ州にあるNASAジョン・C・ステニス宇宙センターで行われた。燃焼時間は約8分間の予定だったが、約1分でエンジンが停止。今年末に予定されている初飛行や、2024年の有人月着陸の実現に黄色信号が灯った。

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2021年1月20日・マイナビニュース

その名は「AR1」、“脱ロシア依存”を掲げた米国製ロケットエンジンが完成

 米国の大手宇宙メーカーのエアロジェット・ロケットダインは2021年1月12日、新型ロケットエンジン「AR1」の1号機の組み立てを完了したと発表した。

 AR1は、米国にとって初となる液体酸素とケロシンを推進剤とする二段燃焼サイクルのエンジンで、米国の主力ロケットに使われているロシア製エンジンを代替するために開発された。広告

 しかし、別のエンジンに契約を奪われるなどし、現在AR1の使い道はなく、その将来は不透明である。

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2021年1月20日・マイナビニュース

NASA、国際宇宙ステーションに新しい太陽電池を設置へ – 劣化で発電量低下

 米国航空宇宙局(NASA)とボーイングは2021年1月12日、国際宇宙ステーション(ISS)に新しい太陽電池アレイを追加すると発表した。

 現在設置されている太陽電池が劣化し、発電量が低下しつつあるためで、今後のISSの運用継続や、研究活動の強化、そして民間移管による商業化を見据え、発電量を強化する。

 今年から補給船で3回に分けて輸送し、船外活動によって設置される計画となっている。

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